鼻のレーザー治療について|戸田わらびみみはなのどクリニック|埼玉県蕨市の耳鼻科

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医療コラム

鼻のレーザー治療について|戸田わらびみみはなのどクリニック|埼玉県蕨市の耳鼻科

鼻のレーザー治療について

花粉症などの鼻炎症状で耳鼻咽喉科を受診し、鼻粘膜が腫れていると言われたことがある方は多くいらっしゃると思います。
粘膜腫脹が起きると、自覚症状としては鼻のつまり感を感じたり、鼻内の換気が悪くなることにより匂いが分かりづらくなったり、症状が悪化すると副鼻腔炎を引き起こしたりします。

・鼻閉の治療
まずは抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、ステロイド入りの点鼻薬で鼻の粘膜の炎症を抑えることにより症状の改善が期待できます。当院では、それでも症状が強い方には下甲介粘膜レーザー焼灼術をご提案しています。この治療は投薬による治療で著しい改善が見られない方や、長年にわたる市販点鼻薬の使用により、鼻粘膜自体が肥厚してしまっている(薬剤製鼻炎)方にお勧めしています。レーザー治療は鼻内の下鼻甲介という粘膜の表面に炭酸ガスの光線を当てて、粘膜を収縮させることにより鼻閉症状を改善させます。また鼻汁やくしゃみといったアレルギー性鼻炎症状にも効果が期待できます。

・治療の流れ
レーザー治療が決定すると、まずは予約を取っていただきます。予約日は、血管運動が活動的になる行動を控える必要があります。(入浴や飲酒、激しい運動など)
鼻粘膜を浸潤麻酔により局所的に痛みを感じないように処置したあと、腫脹した下鼻甲介粘膜をレーザーで焼灼していきます。所要時間は、レーザーの処置時間は約10分程度ですが、事前の麻酔の時間や処置後の経過観察の時間なども含めて計1時間程度となります。
治療後は、粘膜を焼灼したことによって鼻内にかさぶたができることや鼻出血が起きることがありますので、経過を見るために術後の通院をお願いしています。
約2週間〜1ヶ月程度で自覚症状が改善していきます。

効果としては鼻づまり、鼻汁、くしゃみといったアレルギー性鼻炎3主徴の改善および、いびきの改善が期待できます。(鼻づまりに対して約80-90%、鼻汁、くしゃみに対しても約50%が有効とされています。)
時間経過とともに効果が薄れていくこともありますが、レーザー治療は繰り返し行うことができるので必要時には再度施術を受けることが可能です。

・費用について
下甲介粘膜焼灼術(2,910点)は保険診療であり、3割負担の方で約9000-10000円 程度になります。 

・注意する点
レーザー治療は一時的に症状が増悪します。その後、徐々に改善していき術前と比較して鼻粘膜が収縮します。
また、鼻炎に効果的な治療ですが治療効果の持続は2〜3年と言われています。(個人差があり、短期間で効果が感じられなくなってしまう場合もあります。)

今まで内服や点鼻薬で治療してきたものの、顕著な効果を感じられなかった方や、市販の点鼻薬を使用しており、やめられなくなってしまっている方には是非おすすめの治療です。
お気軽にご相談ください。